塩とか砂糖って、通常は常温で保存しますよね。
使い切るのにも時間がかかるので、けっこう長期間そのまま放置されることになっちゃいますけど、思えばダニなどの害虫が沸いてしまうことってないんでしょうか?
小麦粉とかにはダニがくっついてしまうこともあるっていいますし、塩や砂糖は大丈夫なのか不安になったんですよね…
そこで今回は、塩や砂糖などの食品中でダニが増えてしまうことがあるのかどうかについて考えていきたいと思います。
塩や砂糖でダニは増える?
塩や砂糖でダニが増えるのかどうか調べてみたんですが、どうやら一般的な塩や砂糖ではダニが増えることはまず考えにくいようですね。
小麦粉などで増殖することが知られているコナダニも、塩や砂糖の中では増殖することができないようです。
塩や砂糖には、ダニなどの生物が生きていけるだけの十分な水分やミネラル分などが不足しているため、その中で増殖していくことができないんですね。
そのため、塩や砂糖を常温で長期間保存していてもダニが沸いてしまうことは考えにくいということなんですね。
三温糖・中白糖・黒砂糖などの色のついた砂糖はサトウダニに注意!
一般的な砂糖である上白糖の場合は、先ほどのように砂糖の中でダニが増えてしまうことはないんですが、三温糖・中白糖・黒砂糖などといった砂糖に関しては注意が必要です。
というのも、コナダニとは別のサトウダニという種類のダニがいるようなんですが、このサトウダニは三温糖・中白糖・黒砂糖の中で生育することができるという研究結果があるんです!
サトウダニは各種の品質の市販砂糖のうち精製度のすぐれたグラニュー糖、上白などには全く繁殖をみず、水分、窒素分、灰分などの不純物含量の高い粗製品、即ち、三温、中白、黒砂糖などには至適温度(25~28°C)及び至適湿度(ほゞ75%R.H.)においてはおびたゞしく繁殖し、約1カ月後には1gにつき500定以上時には900足も見出されるほどの密度に達する
引用:https://ci.nii.ac.jp/naid/110003823398
このように、サトウダニも一般的な上白糖では生育できないものの、三温糖・中白糖・黒砂糖であれば、温度や湿度の条件がそろってしまうと生育できてしまうということなんですね。
この研究結果によると、10℃以下の温度ではほとんど増殖を認めないことが見いだされたとのことなので、できるだけ冷暗所に保存して、ダニが増殖できないようにすることが大切になってきますね。
できれば、三温糖・中白糖・黒砂糖に関しては冷蔵庫で保存するようにしたほうが、ダニの増殖を防ぐという観点では望ましいかなと考えれますね。
まとめ
一般的な塩や砂糖の中ではダニは生育することができないので、常温で長期間保存していても問題ありません。
ただし、三温糖・中白糖・黒砂糖の場合はサトウダニという種類のダニが生育できてしまう可能性があるので、冷蔵庫や冷暗所に保存して、できるだけダニが増殖しないようにお保管したほうがよさそうですね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
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